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KOUGA is noisy of the chest

なんだか久しぶりなもんで、えっと・・・ ちょっと・・・ な感じなんですけど。
何気ない3時のお茶のひと時をよろしければ、ということです。
はぁ・・・




   ・・・ KOUGA is noisy of the chest ・・・ 
                       <8.12.2013>

「カオル・・・ ちょっといいか?」

「あれ~ 鋼牙、どうしたの?」

「いやそれが・・ ソファーで本を読んでいたら、
 忙しくて手が離せないから、と、ゴンザにこれを渡された。
 カオルと一緒にお茶を飲め、ということらしいんだが・・・
 どうする?
 今、絵から手が離せないようなら俺はこのまま下にもう一度・」

「ううん、鋼牙、大丈夫だよ」

「いいのか?」

「うん、やっとなんだけど、ほとんど出来あがったっていうか~
 たぶん、この後は晩ご飯までには仕上がると思うから。
 だから鋼牙、一緒にお茶しよう?」

「わかった」

「わ~い、鋼牙がわざわざ持ってきてくれて一緒にお茶だなんて。
 すっごくうれしい~
 持ってきてくれてありがとね、鋼牙」

「ああ」

キャンバスの前のスツールに座ったエプロン姿のカオル、その笑顔に思わず顔が綻ぶ。
トレイを持って部屋の中に入って行くと、カオルが慌てて座る場所と置く場所をつくったソファーに並んで腰かける。

ふっ・・ 相変わらずだな、この部屋は・・・

夜を俺の部屋で共に過ごすようになってからは、最近はほとんど絵を描くための場所になってしまっている部屋の中は、相変わらずスケッチ帳や絵具、キャンバスといった画材の数々がテーブルどころか床の上にまで、まさに雑然といった感じで散らかっている、と俺は思う。
もっとも、カオルに言わせれば、これでも簡単にだが片付けられていて、どこに何があるのか一目瞭然、なのだそうだが・・・

「ふっ・・・」

そんな説明をされたこともあったな・・ と思いだしながら、カオルがトレイのポットからカップに紅茶を注いでいる間、無意識に部屋の中に視線を走らせていると。

「・・・?・・・」

なぜか一冊だけ、座ったソファーの足元に立てかけて置いてあるスケッチ帳に気付いて、無言で手に取り、静かに表紙を捲りかけた、その時。

「ぁあっ! だめ! 鋼牙見ないで」

俺のしようとすることに気付いたカオルの慌てた大きな声。

何が描かれているんだ?

どうやら俺から取り上げたかったようだが、さすがに淹れかけのポットを傾けている最中ではそれが叶う訳もなく・・・
少し困ったようなカオルの顔から、手に持ったままの開いたページに視線を戻す。

「あ~あ、もう~ 見ないでって言ったのにな~~」

「・・・・・・」

これ・は・・・ 中に描かれているのは・・・

「もう~ 鋼牙ってば、普段は勝手に見るなんてこと、しないのに~
 どうして今日に限って見るかな~ 
 やだよ、もう~~」

諦めたのか、口をとがらせてぶつぶつ言いながら二つ目のカップにお茶を注いでいる。

「よくこんなにも同じモノばかりを描いたもんだな、カオル」

「え~ だってぇ~ ・・・はい、どうぞ」

「ああ、ありがとう。
 ・・・カオル」

「なぁ~に? 鋼牙。
 わっ このマフィン、美味しそう~ 
 ゴンザさんに感謝して・・ いっただっきま~す」

「だって・・・ の、その後は?」

「え? ぐっ ぶほっ! ゲホゲホゲホ・・・」

「おい、大丈夫か?」

片手にマフィンを持ったまま、もう片方の手で口を押さえて咳き込んでいるカオルの背中をさすってやる。

「あ、ありがと鋼牙、もう大丈夫。
 あ~ もう、びっくりした」

「すまない・・・ で? その後は?」

「・・・いくらたくさん描いても描いても描き終わりが無いの!」

「なぜ?」

「え? それは、そう思わせるようなモデルなんだもん。
 しょうがないでしょ」

「どこが? なぜそう思う?」

「もう~ 全部! 
 あと、鋼牙だから!
 う~~ 鋼牙の意地悪! ばか! 何を言わせるのよ~」

俺の問いかけに顔を赤くしたまま、両手でカップを持ってお茶を飲んでいるカオルを見ているだけで俺は・・・
なぜか急に体温が上がってくるような、そんな気がしてくる。

「すまない・・・  聞きたかったんだ

「え?」

「いや、なんでもない。
 それよりも、絵はもうすぐ仕上がるんだな?」

「え・・・うん・・・ さっきそう言ったでしょ?」

「よし、じゃあカオル、残りあと少し、頑張れよ」

「ぅ・うん、わかった」

不思議そうな顔をするカオルを見ながら立ち上がり、通りざま、頭をぽんぽんと軽く叩いて部屋をあとにする。


普段から絵の製作に入ったら最後、俺のことどころか、食べること、寝ることすら忘れて没頭してしまうカオル。
自分のことを棚に上げて、そんなカオルを責めるつもりなど、俺にはさらさら無い。
だが、ゴンザが言うのにこの半月近く、何度も描き直してばかりでなかなか進まず、自分の部屋にずっと籠っていたカオルに、俺は・・・

無意識のうちにカオルの部屋に行こうとしていたゴンザを呼びとめ、二人分に用意し直させていた。

『さすがのお前も、と~うとう我慢の限界か~?』

「うるさい!」

からかわれとっさに反応した俺は、ザルバを指から外して箱の中にしまってから、カオルの部屋にやって来た。
が、久しぶりに近くで笑っている顔を見て、話をして、お前を感じて。

カオルの言う通りなら今夜からは・・・


「おや? 鋼牙様、もうお茶の時間は終わられたのですか?」

「・・・ああ」

「それで、カオル様の絵の方はいかがだったでしょうか?」

「それなら、たぶん晩飯までには終わるだろう、と言っていた」

「おお、やっと仕上がるのですね。
 それはようございました。
 では今夜のお夕飯はお疲れのカオル様のためにも私、腕によりをかけて・」

「そうだな、そうしてやってくれ」

「・・・鋼牙様?」

「晩飯まで、奥に行って少し身体を動かしてくる」

「はい、わかりました」


晩飯まで3時間ほど。
それだけ身体を動かせば、この胸のざわつきも・・・


作文1 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2013/08/12 02:00
コメント
ちゃーみーママ様
お久しぶりですです~ & コメントありがとうございます。
「いい湯加減のホットな鋼カオ」 でしたか?
あはは、なるほど~ (*^_^*)
頂いたコメントを読んだ夕方、実は別のお話をカキコしていたんですけど、ママ様のコメントにちょっとね、急に燃えたというか、映像が頭の中をふわぁ~~ ふわぁ~~ 流れ始めてまして。
で、やる気を起こしてちょっとがんばってみようかな~と・・・
むふふ・・ どうなることやら、けっこう不安だけどがんばってみますね~
ki-様
こんばんは、でございます。
1時間の枠の中でのカキコだし、いつもながらですけど頭もボケてて。
礼を言わなければいけないのはこちらのほうです。
コメント見てうれしかったです。
ども、ありがとうございました。
Mie 様
超久しぶりのカキコに、むむむ・・・ と思いながらUPだったんですけど、喜んでもらえたみたいで、ほっとしてます。
なんだかね、最近は二人の何気ない日常映像ばかりが頭の中を流れて行くんですよね~~
どうしてでしょうね・・・ (+_+)
hana72 様
こんばんは~
おっしゃる通り、ええ、ええ、そうでございますよ。
やっと鋼牙もカオルちゃんと晩ご飯後はゆっくりとできるんです。
ははは・・・ ゆっくりね・・・ ゆっくり・・・ 

何を・・・?  ( ^^) _U~~
こちらこそ「爆笑」をあざぁぁぁす!
なな様の見た夢に、ちょ~ 笑いましたぁぁぁ!
ははは

(お返事はいらないですよ!)
こちらこそ、コメントを・・ あざぁぁぁっす!
ほんっとに久しぶりのUPでございました。
といっても、家族の用事をしながらのとぎれとぎれカキコでなんだかな~ の出来でしたけど。
もう少し鋼牙さんの胸の中をうまく書きたかったな~ と、かなり後悔してます。
で、続編・・・ 一応は書くつもりですけど、かな~り大人の匂いがぷんぷんしてるのでたぶんお蔵入りかな・・・
たぶん・・・ selさんのコメントを寝る前に読んで爆笑して寝たおかげでしょうね、最近疲れて目瞑ったらすぐにアラームが鳴って朝~の状態なのに、久しぶりに鋼牙さん達登場の夢をみまして。
それがですね、夢の中なので、管理人もなぜかいるんですけどね、こんな感じのやつでした。

冴島家の鍛練の間・・・
「え~! こ、こ、こ、鋼牙ぁぁぁ! なんでぇ~~?!」
鋼牙が白コート着て腰に手を当て、スキップしてた~~!
「カオルに 『鋼牙は絶対スキップできない』 そう言われてやったんだが・・・」
「やったの?」
「そうらしいよ~」
「で?」
「・・・うまくできなかった」
『で、笑われて悔しかったらしいぜ~』
「俺さ、急に呼び出されてどんな凶悪なホラーが? って思ったらさ、『零、正しいスキップを教えろ!』なんだよね~  もう、たいがいにしろってんだよね~」
「うるさい! どうだ、これでいいか?」
「い~んじゃね~の?」
スチャッ ←赤鞘をつきつける音
「いいよ、できてるって! バッチシだよ~ スキップ!」
「ならいい。 カオル、今度こそ笑わせないからな」
「「『・・・・・・』」」

ちょい夢だけど、今朝はこんな夢見てアラーム鳴る20分前に目が覚めました。
selさん、いろいろあり牙狼~ 
あざぁぁぁす!
お忙しいのに、お疲れなのに、書いていただけてすごく嬉しいです!

久しぶりに書く、鋼牙さん、どうですか?
カオルちゃんやゴンザさん、うまく動いてくれましたか?

あの鋼牙さんが、嘘をついてまでカオルの部屋に来たがっていたのかと思うと、ニヤニヤが止まりませんwww
「身体を動かす」とか言っちゃって、実は気づいたらスキップしてそう… な~んて、勝手に想像してます。 (ふふふ)

まだまだ暑い日が続きますので、なな様もご自愛くださいませ!
(…と言いつつ、次の作品をワクワクして待ってま~す!)

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