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The fourth story at Christmas in 2012

2013.02.03(00:00)

クリスマス・イブの翌日、鋼牙はお昼も帰らず管轄の視まわりに。
遅めだけど、なんとか起きたカオルはお茶の頃には戻ると言って出掛けた鋼牙を待ちながら、自分の部屋で絵を描いていたんですが・・・
さて、イブの明けたクリスマスの日の冴島家の様子は、どんなでしょう~

The first story at Christmas in 2012
The second story at Christmas in 2012
(R18) The third story at Christmas in 2012
の、続き、クリスマスの第4話です。



   ・・・ The fourth story at Christmas in 2012 ・・・
                                        <1.6.2013>

コンコン・・・

「カオル様、よろしいでしょうか?」

「は~い、どうぞ~」

背後を振り返ると、笑顔のゴンザさんがドアを開けたままの入口に立っていた。

「ゴンザさん、鋼牙が帰って来たの?」

「いえ、もうそろそろお戻りになるはずですが、まだでございます。
 それよりカオル様、ただいま零様がおいでになりまして・」

「え、零君が? わっ じゃ、すぐに片づけて行きますね~」

「それでは私は下でお茶の準備をしておりますので、
 カオル様は零様のいるリビングの方へいらしてください」

「は~い」

描いていた道具を急いで置いてエプロンを外すと、絵はそのままにして階段を下り、リビングへと向かう。

「零く~ん、いらっしゃい」

勢いよくドアを開けながらリビングに入ると、零君は足を組んでゆったりとソファーに座っていた。

「やぁ、カオルちゃん、昨日ぶり!」

いつもの人懐こい笑顔で笑いながら、零君にそう挨拶される。

「昨日ぶり? え~ 零君、なぁにそれ?」

「うん? 変かな~ 昨日会って、それでまた今日会ったからなんだけど?」

「そうなんだ~ うふふ・・ なんだか零君らしいね」

「俺らしいの? ふ~ん・・ ま、そう言われればそうかもね」

「でも零君、今日はどうしたの? もしかして仕事の用事かなにかなの?」

昨日別れる時まで、今日来るなんて聞いてなかったな~と思って聞いてみたんだけど、そうしたら後ろから急に・・・

「そうだ零、カオルの言う通り、昨日の今日でいったいなんの用なんだ?」

「あ、鋼牙、おかえりなさい」

「ただいま、カオル。
 おい、どうなんだ、仕事の方はきちんとやっているのか?」

「おいおい鋼牙、ご挨拶だよな~ 帰って来ていきなりそうくるかよ。
 でも、ノー・プロブレムだぜ、仕事の方はきちんとやってるからご心配なく。
 それよりさ、昨日は俺、お前の代役でカオルちゃんとデートしてたんだけど、
 お前のその言い方、ちょっとひどくない? 
 もう~ 鋼牙の、イ、ジ、ワ、ル」

「俺は、なにも意地悪で言ってるわけじゃない」

「あ~? じゃ、意地悪でないとしたらなんなんだよ。
 あ~れれ~ 鋼牙、お前、もしかして・・・」

「なんだ」

「代役でカオルちゃんとデートした俺に、まさか嫉妬でもしてんのか~?」

「なっ・・」
 
「お前、カオルちゃんにあんな熱烈プロポーズしてOKまで貰ってるくせにさ、
 やだね~ 超心狭~ 鋼牙のヤキモチ焼き~」

頭の隅ではよくわかっているはずなのに、零のことばに思わず身体が条件反射で・・・

チャッ・・

「こ、鋼牙!」

「おおっと・・・」

顔の前に突き付けた赤鞘を、してやったりというような余裕の笑みを浮かべながら手でゆっくりと押し除け、最初俺が訊いたことに零が答え始める。

「あのさ~ 今日はクリスマスだろ?
 ゴンザさんがクリスマス用に手の込んだケーキを準備する、っていうのを、
 この前、カオルちゃんから聞いてたんでね。
 スイーツ好きの俺としては聞いた以上はやっぱ食べたいじゃん?
 それでちょっとお茶しに来ただけだよ。
 な、鋼牙・・・ ゴンザさんのケーキとお茶ぐらい、
 今回俺は、ご馳走になってもいいと思うんだけどな~
 どうよ?」

「・・・・・・」

たしかに、今回は俺が仕事でいなかった間の事とはいえ、零には世話になった。

「鋼牙ぁ」
「鋼牙様」

カオル、ゴンザまで、そんな顔で俺を見なくても・・・

「わかった、たしかにお前の言う通りだ、好きなだけなんでも食べていけ」

「やった。
 ゴンザさん、鋼牙のOKも出たことだし、お茶とケーキのほうよろしくね~」

「はい、畏まりました、すぐにお持ちします」

「あ、そうだ、わたし零君にクリスマス・プレゼントを用意してあるの。
 昨日渡そうと思ってたのにバタバタしててうっかり持って行くの忘れちゃって。
 ごめんね、今すぐ取ってくるから、ちょっと待っててね」

「わお、ほんと~ うんうん待ってるよ、カオルちゃん」

ふっ・・ まったく、こいつは・・・

カオルが部屋を出て行き、俺がソファーに座るのを待っていたかのように、向かいに座った零が悪戯好きのガキのような顔をして身を乗り出して訊いてくる。

「な、鋼牙、お前はもう、カオルちゃんからプレゼント貰ったんだろ?」

「ああ」

「なぁ~ 何貰ったんだよ?」

べつに答えてやる義理などないが、たぶん俺が答えるまでしつこく尋ねてくることは目に見えているから、聞かれて困るような事でもなし、しかたなくそのままありのままに答えてやる。

「膝かけとマフラーだ」

「それだけ?」

は? それだけ? なんだ、それは・・・ 他に何があるっていうんだ・・・

「・・・?・・・ そうだが、それがどうかしたのか?」

「ふ~ん・・ じゃあさ、お前はカオルちゃんに何をあげたわけ?
 まさか、貰いっ放し、っていうこと・・・ない・・んだろ?」

疑問を浮かべた訝しげな顔で答えた俺に、なにやら意味深な笑みを浮かべた零が更に突っ込んだ問いを投げかけてくる。
が、さすがに事実を答えるのは憚られる。

「まぁ・・・ やるには、やったが・・・
 零、それが何だろうとお前には関係ないし、べつにどうでもいいことだろう」

「ん~~ そうなんだけどさ、でも知りたいじゃん?
 な、鋼牙、後学のためにもカオルちゃんに何あげたのか教えてくれよ」

「それは・・・」

零にそう、さらに問い詰められた俺は、昨夜のことが急に頭の中に浮かんできて・・・

「おい、鋼牙~ お前、鼻の下が伸びてるぞ~」

「・・・!・・・」

思わず無意識に手で口元を隠してしまった後で、零の引っかけに掛かってしまったことに気付いたが、時すでに遅く・・・

「零、お前・・・」

「あ~あ、やっぱりね~
 カオルちゃんが着てる服を見た時点でだいたい想像はついてたし~?
 たぶん訊くだけ野暮かな~ とは思っていたんだよね~」

『くっくっく・・・ 零~~ こいつをあまりいじめるなよ』

「はいはい、わかりました~ 以後、気をつけま~す」

「・・・・・・」

今すぐ表に引きずり出して有無を言わさず剣の相手にしてやりたいところだが、今回の一連の零の気遣いや、戻ってくるカオルのことを考えると、さすがにそうするわけにもいかず、もう、ただ黙ったまま零を睨みつける。

『ふふ・・・ ずいぶん大人になったものね。
 出会ったばかりのころの鋼牙なら、とっくに抜き身の剣を突きつけられていたわよ。
 ゼロ、からかうのもいいかげんになさい』

『まったくだぜ』

「は~いはい」

「・・・・・・」

「お待たせ~ 零君。
 はい、これ、開けてみて、気にいるといいんだけどな~」

「ありがとう~ カオルちゃん、なんだろな~
 お! わっ! これ、帽子? 
 うわっ 真黒かと思ったら、微妙にスカルの模様が入ってる」

カオルが手渡した後、俺の隣に座る間に、零は包みを開けて中の帽子を目の前で嬉しそうに眺めまわしていたが、いきなり頭に被る。

「ね、どう? カオルちゃん、似合ってる? 鏡、鏡、ね、鏡無いかな?」

「うふふ たぶんそう言うと思って・・・ はい、零君」

カオルが手に持っていた、手鏡? を零に差し出す。

「おお~ 決まってるぜ! 
 地味~に黒で光るスカルの模様もいい感じだし、やっぱ俺は黒だよね~
 カオルちゃん、ありがとう~ すっげ気に入ったよ~」

零君帽子を喜ぶ❤

「そう? 喜んでくれてよかった~」

「零様、よくお似合いでございますよ。
 さあさあ、今日のケーキには、ダージリンを用意いたしました。
 ケーキも、定番のノエルの他に、何種類かございます。
 零様、ご満足いただければよろしいのですが」

「わ~ ゴンザさん、最高! もちろん満足するに決まってるよ~
 じゃ、遠慮なく全種類頂きま~す。
 あ、どれも大きめに切ってくださ~い」

「はい、心得ております、さ、どうぞ」

「いっただっきま~す」

まったく・・・ 毎度ながらこんなに甘いものばかりよく食べれるもんだ。

「ねえ、クリスマスだもん、鋼牙も少しでいいから食べない?」

「俺は・・・ 
 そうだな、ゴンザ、一番甘くないのを少しだけくれるか」

「はい! 畏まりました。
 ・・・鋼牙様、では、このレアのチーズケーキを・・・」

「ああ」

ゴンザが差し出した皿を受け取り、小さく切り取り口に運ぶ。

「鋼牙・・・様・・・」

「鋼牙、ど~お?」

「ああ、これなら大丈夫だ、それに美味い」

「そうでございますか? それはよろしゅうございました」


「カオルちゃん、またね~~
 じゃあな~ 鋼牙、仕事の件も、しっかりな~~」

結局帽子をずっと被ったまま全種類のケーキをたらふく食べた零は、夕方頃、満足顔で帰っていった。


「帰ったな」

「うん、零君、美味しそうにケーキ食べてて、ゴンザさん喜んでたよね」

「そうだな」

「でもね、鋼牙、ゴンザさんはね・・・」

「・・・?・・・」

「珍しく鋼牙がケーキを食べてくれたのを一番喜んでたように、わたしには見えたよ?」

「そうか?」

「そうだよ」

玄関からリビングに戻りながら、そんな何気ない会話を時々目を合わせながらカオルと交わす。


指令書も来ず、晩飯を食べた後風呂に入り、俺の部屋のベッドの中で、仰向けに寝た俺の腕を枕に寄りそうように横で目を閉じようとしているカオル。

「カオル・・・」

「ん・・・ なぁに? 鋼牙」

「カオルは・・・」

「・・・?・・・」

「俺からのプレゼントは・・ 気にいらなかった・・よな?」

「え?」

「その・・・ カオルは、何か形あるモノ、が欲しくはないか?」

身体を起こして座ったカオルが、仰向けに寝ている俺の顔をじっと見つめる。

「そんな・・・べつにないよ?」

「婚約指輪・・・ 買いにいくか?」

「え・・・でも・・・ 前に鋼牙がくれたこの指輪があるよ?」

そう言って、前に渡したシルバーリングを嵌めた左手を俺の目の前に翳して見せる。
そうして手を下ろして、俯いたまま膝の上で左手に嵌まっている指輪を撫でているカオルの右手に手を伸ばし、掴んで、身体ごと俺の上に重なるようひき寄せて、そのまま掴んだ右手に唇を這わせ、そっと薬指に口づける。

「ぁ・・・ 鋼牙・・・」

「婚約指輪は右手の薬指に嵌めるものなんだろう?
 誕生石のついたものを贈るのが一般的だが、
 それが気にいらなければ、本人の好きなのでも構わない、そう聞いた」

「そ、それは・・・ そうだけど」

「俺は、お前にせめて人並みのことをしてやりたいんだ。
 カオル、お前は嫌か?」

「ううん、そんなわけないよ」

もう、今にも涙が零れそうな顔をして首を振るカオルの頬に右手を伸ばす。

「鋼牙・・・ わたし・・・」

「なら、贈らせてくれ。
 気付くのが遅くて今さらだし、残念ながらクリスマスには間に合わなかったが、な」

「うん・・・ うん、ありがと、鋼牙」

胸の上のカオルごと身体の向きを変え、横抱きの腕の中、ぐすぐす言っているカオルを抱きしめる。

「おやすみ、カオル、もう寝るぞ」

「うん、鋼牙・・ おやすみ」

おやすみのキスをして・・・
腕の中の暖かさを感じつつ、やがてカオルが安らかな寝息をつき始めるのを聞きながら、俺もまた静かに意識を手放していった。




※ 素敵なイラストと掲載許可まで頂いた、お友達の是空様に感謝です。 (*^_^*)
コメント
零君が貰った帽子、どっちがよかったですか~?
ちなみに頭の中の映像では、黒のニット帽で、同じ黒なんだけど、ちょとキラキラが入ったような感じでスカル柄がプリントしてあるものを、かぶってました。 (*^_^*)
これって、本人様がスカルのリングをしてるし、帽子もよくかぶっているのを見ていたのが、たぶん頭の中に印象的に残っていたからじゃないのかな~ って思われます。
そうそう、たぶん零君は、冴島邸からの帰りがけに 「むふふ❤ カオルちゃんに貰ちゃった~」 とか言いながら帰ってたんじゃないかな~ って、そんな気がします。
そう思いませんか? ね。  (*^^)v
【2013/02/04 00:14】 | なな #- | [edit]
いつもコメントをありがとうございます。
不思議なんですけどね、ほとんどのおはなしは、だいたい一気書きがほとんどで、深いことなど考えずに、ただ感じるまま、頭の中に浮かんだ映像を繋いで書いているだけで、見直しさえロクにしたことがないんですけど・・・
なぜかこうして、心太様のようなコメントを読んで、それで初めて、あ~ 自分ってこんなこと考えてるんだなぁ~ って気がつくことがあったりします。
深層意識っていうんでしょうか、無意識に書きこんでいるみたいです。 
人並み、って何? って言われてしまうと、基準があるものではないし、人によっても違うだろうから難しいですけど、自分で書いておいてなんですが、なぜか鋼牙が言うと、いいなぁ~ って思ってしまう自分は・・・ どうなんだろうなぁ~ (ああ、やっぱ恥ずかしい)
【2013/02/03 23:39】 | なな #- | [edit]
MAKAISENKI での零君があまりにも大人で哀しくて、オリジナルだと、絶対こんなケーキを食べに来るなんてことないんですけど、どうしてか私の頭の中では、心の中には哀しい部分を持っていても明るく過ごしている時もある零君が浮かんできてしまうんですよね~ 変ですよね~
身体の調子が悪いと、考えまでマイナーになってしまって、よからぬことばかり考えてしまうようで、ほんと、すいませんでした。
ぼちぼちと? 頑張りますね。 (*^_^*)
もう少しマイペースで、楽しく? 極力無理しないように。
【2013/02/03 23:00】 | なな #- | [edit]
はじめまして~ いつも遊びに来られているとのこと、どうもありがとうございます。
無事読めたようでよかったです。 (*^_^*)
「The main page」 の 「作文NEW!」 コーナーは、一応、予告も兼ねているので、①~ タイトル名の後に、UPする日を続けてカッコ表示 (?月?日) しているんですけど、そうですよね~ わかりにくいですよね~
う~ん・・・ ちょっと何か対策を考えてみますね。
あと、コメントですが、難しいんですか?
管理人は携帯(スマホじゃありません)は読むだけで、カキコもコメントもしないのでよくわからないんですよ・・・ すいません。
もし、出来るようなら、是非してくださいね、お待ちしております。
【2013/02/03 22:42】 | なな #- | [edit]
ほよ? 
>高揚しちゃって、意識を手放すことができませぬ。
え~? いやいやいや、そんなことないでしょ~? 
思いっきり手放して寝ちゃってくださいま、selfish様。
う~ん なんでですかね・・・ 
頭に浮かぶ零君は、どこかしら影を持ってるのに、カオルちゃんがいるところでは大人の対応で感じさせないようにお茶目にふるまっていることが多いんですよ・・・ はい。
【2013/02/03 22:26】 | なな #- | [edit]
…俺もまた静かに意識を手放していった。[←抜粋]

あきませ~ん!
selfish は高揚しちゃって、意識を手放すことができませぬ。

お茶目な零くんがかわい過ぎですぅ~~~
でも、ルックスはアレでしょ?
っていうか、さらに数段レベルアップしてるかも?!
そのギャップを妄想すると、どきどきが止まりません。
【2013/02/03 08:24】 | selfish #ICazf28Y | [edit]
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