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The birthday song for REI

2012.09.06(00:00)

零君の・・・誕生日・・・です。
どうだったのかな~? 零君。




   ・・・ The Birthday Song for REI ・・・
                                     <9.5.2012>


「ねえ、零君・・」

「うん? 何だい? カオルちゃん」

今日はカオルちゃんが、わざわざ北の管轄から、ここ東の管轄にある行きつけだった画材屋さんに絵具を買いに来るっていうのを聞いて、用事が済んだ後に待ち合わせをして、二人で昼食を兼ねたホテルでやっているケーキ・バイキングに来ているんだけど・・・

「鋼牙は2月で~ わたしは10月なんだけど、零君の誕生日っていつなの?」

「あ、俺? 俺ね・・・ ん~~ たぶん9月だと思うんだよね~」

「え?! たぶん?・・9月?」

カオルちゃんの驚いた声にハッと我に返って、視線を目の前のケーキの皿からテーブルの向こう、声のした方に上げてみると、口の周りに生クリームをつけたままのカオルちゃんが、目をまん丸くした驚いた顔で俺のことを見つめている。

「ちょ、ちょっと零君、自分の誕生日がたぶん9月、ってどういうこと?」

あっちゃ~ カオルちゃんだからって、ケーキを食べるのに夢中で全然気ぃ~抜きすぎてたよ~

カオルちゃんと一緒だからって、あまりの自分の間抜け加減と、目の前のカオルちゃんの口元がなんだか可笑しくて、思わずにっこりしながら、くすっと笑ってしまう。

「あ~ 零君、今笑ったでしょう~ ねえ、何がおかしいの~?
 それと、自分の誕・」

「カ・オ・ル・ちゃん、く~ち」

左手で頬杖ついて、少し声をひそめながら、意味深に言ってみる。

「え?」

「ね、鏡、持ってない? ちょっと見てごらんよ。
 カオルちゃんの口の周り・・ けっこうクリームが付いてるよ。
 ま、可愛いから、俺はそのままでも別にいいんだけどね。
 ねえ、なんだったら鋼牙もいないし、俺がそのクリーム、舐めとってあげようか?」

「ぇええ~ ちょっと待って。
 鏡、鏡・・・ 
 やっだ~ なんでこんな~ あ~ 恥ずかしい~
 ん~~も~~ 
 よし、これでオッケ~
 もう~ 零君、変な事言わないでよね。
 でも、教えてくれてありがと」

「どういたしまして。
 でもさ、ほんとに遠慮しなくてもよかったんだけどな~」

「ねえ、零君、しつこいようだけど、誕生日って9月なの?」

カオルちゃん、忘れてくれるかな、って思ったんだけどな~ やっぱ無理か・・

「うん、9月」

「で? 9月の何日?」

「ん~~ 6日」

「ちょっと~ それって明後日じゃないの~
 零君てば、どうしてもっと早く教えてくれなかったの?」

「・・・・・」

「あ、でも、ゴンザさんなら今からでも言えばなんとか・」

「いいよ、カオルちゃん」

「え?」

「俺の誕生日は何もしてくれなくていいんだよ」

「でも・・・」

「ちょっと早いけど、こうしてカオルちゃんと一緒にケーキ・バイキングも来たしね。
 それに、明後日何か用意してくれたとしてもだよ?
 俺、鋼牙と一緒で因果なお仕事してるからさ~
 ちゃんと行けるかどうかなんてわかんないじゃん?
 だからさ、何もしなくていいんだ」

「零君・・・」

「ほら、ここの制限時間て90分なんだから、その話はもうお終い。
 あ、新しいの持ってきたみたいだから、取りにいこうよ、カオルちゃん」

「・・・うん」


制限時間90分かけて、カオルちゃんと話ししながら目いっぱいケーキを堪能する。
ホテルを出ると、遅くならないうちに帰ると言うカオルちゃんを、荷物を持って駅まで送って行く。
送ったその後は、今日はもう別段何もすることも無いし、もう家に帰ろうかな、とか考えながら、街の中をのんびりと歩いていく。
しばらく黙ったまま歩き続けていると、人通りが無くなったのを見計らったようにシルヴァが話しかけてくる。

『ゼロ・・』

「なんだい、シルヴァ」

『誕生日、せっかくだから鋼牙達に祝ってもらえばよかったのに』

「ん~~ いいんだよ、俺は」

『どうして? もしかして・・ 昔を思い出して辛いの?』

「いや・・」

シルヴァ、そんなことないよ・・ 続けてそう言おうとしたのに、なんだか言えなくて。

『ゼロ?』

「もう~ シルヴァってば、心配性だな~
 大丈夫だよ、俺、もう、辛くなんてないから。
 それにこの歳で今さらお誕生会でもないでしょ? ね?」

『ゼロ・・・ そうね、あなたはもうりっぱな大人なんですものね』

「そうそう」

ごめん・・ でも、ありがと、シルヴァ。


2日後、昼間はいつものように浄化の仕事をして過ごし、昼からも普段通り、日が暮れる頃になっても指令書は来ないし。
さあ、もうそろそろ何か晩ご飯を食べて帰ろうかな~ とか考えながら家へと向かう道を歩いていた俺は、ふと通りかかった焼鳥屋の中から匂ってくるあの芳しい匂いに誘われて、仕事帰りのサラリーマンや近所の住人らしい親子連れのいる店内へ・・ 入って行く。
店の中は、時間が時間だけに人が多く、俺は一人だし、カウンターの隅っこに座ると、ビールと焼き鳥の盛り合わせ、軟骨の唐揚げ、皮ポン酢辺りを注文して食べ始める。
ん~~ 匂いにつられて入ったけど、もうめっちゃ美味。
せせり、ねぎま、三角、砂ずり、きも、皮、つくね、しんぞう、ささみ。
アスパラも入ってるし、味噌なんこつなんて変わり種も入ってて最高。
隣のサラリーマンが食べていた焼きおにぎりが目に入って、それもたのんで食べたら、これまた美味くて。
店を出たら、いい感じにお腹は膨れていた。

あ~~ 帰ったらなにかデザート欲しくなっちゃうかな・・・
そういや、冷蔵庫の中、水も酒ももうなんにもなかったっけ?

ふと思い出して、コンビニに寄ってから家へと帰る。


鍵を開け中に入ると、コートを脱いでソファーに座り、テレビをつけた後はシルヴァを外してテーブルの上に置いて。
テレビを見るともなく見ながら、買って帰ったコンビニの袋の中から出した、モンブラン・クリーム・プリンを食べ、次の白玉フルーツあんみつも、と、食べ始めようとしたその時。
テーブルの上に置いた携帯が、マナーモードのヴァイブレーションの振動でメールの着信を知らせる。

「メール? こんな時間にメールって、ケーキ屋かなんかのメルマガかな?」

手に取って、メールの受信箱を見てみると・・・

「あれ? カオルちゃん?」

すぐにメールを開いてみる。


   _________________                   
    受信メール          21:12
    date: 201X/ 9/6 21:11            
    from: カオルちゃん      
    to  : 零               
    sub : もしも~し 
   =================             

    零君、こんばんは。                
    こんな時間にごめんね。            
    今、ちょっとだけ電話、できるかな? 
    もし大丈夫なら連絡ください!              
    11時50分までは待ってます。
    じゃあね。
                  
    カオル (*^_^*)
                   
              

   _________________



なんだろう・・・

よくわからないけど、とりあえずカオルちゃんに電話してみる。

「・・・・・・・・・・・・・・・もしも・」

「あ、零君、今、よかったのかな~?」

「ん~ 大丈夫。
 今夜は何も無かったから晩ご飯食べて、ちょうど今家に帰ったとこ」

「ほんと? あ~ よかった。
 鋼牙にね、
『もし指令書が来てたらどうするんだ、やめておけ』
 そう言われちゃって。
 だから電話は辞めて、メールにしたんだ~」

「そっか。
 それで? こんな時間にいったいどうしたの? 
 カオルちゃん、俺に何か急な用事?」

「用事っていうか、なんていうか・・・
 あのね、零君」

「うん?」

「最後までちゃ~んと全部聞いててね。
 い~い、始めるよ?」

「・・・?・・・ 
 うん、なんだかよくわかんないけど、とりあえずわかった、聴いてる」

「じゃ、始めるね。
 ゴンザさん、鋼牙も・・
 いち、に、さん、はいっ

♪~
 Happy birthday to you.
 Happy birthday to you.
 Happy birthday, dear 「零」.
 Happy birthday to you. 
 
 お誕生日おめでとう~ 零く~ん。
 おめでとうございます、零様。
 ・・・・・・
 鋼牙!
 零・・・おめでとう。
 
 もしもし? 聞こえたかな~?
 もうさ~ 零君、誕生日会も開かせてくれないから、
 せめて、歌だけでもどうかな~って思って・・・
 ねえ、どうだった?
 鋼牙、頼んだのに歌ってくれないから、dearの後の零君の名前だけ、
 あそこだけ、なんとか言ってもらったの、聴いたらわかったよね?
 ねえ、零君? 聞こえてる?」

「・・・うん、聞こえてるし、聴いた。
 カオルちゃん・・・」

「は~い、なあに?」

「ありがと、うれしかったよ。
 あ、ごめん、風呂の湯がいっぱいになって溢れそうだから、もう切るね。
 歌、ありがと。
 ゴンザさんや、鋼牙にもよろしく言っといて」

「うん、わかった」

「じゃあね、おやすみ、カオルちゃん、バイバイ」

「うん、おやすみ~ 零君」

「・・・・・・」


手の中の携帯の、通話が切れた画面を無言で見つめる。


『ゼロってば、いつの間にお風呂のお湯をひねったのかしら?』

「・・・・・・」

『ゼロ? どうしたの?』

「ごめん、シルヴァ、俺・・・ マジで・・・
 やっぱちょっとシャワー浴びてくる」

『・・・そ、いってらっしゃい』

「・・・・うん・・」

・・・キィ・・バタン・・・

『ゼロ・・・よかったわね。
 ・・・誕生日、おめでとう』


コメント
こんにちは、ようこそ、でございます。
そして、拍手コメント、ありがとうございました。
何かネタといいますか、きっかけがあればもっと零君を幸せにしてあげたいんですけど、なかなかそれも難しく・・・ 管理人の頭では、というか、行き当たりばったりでは、これが精一杯でした。
(*^_^*)
【2012/09/12 11:35】 | なな #- | [edit]
よっ 〇〇〇〇ちゃん、いらっしゃい。
え~ 俺の懐かしい写真なんか見た後で遊びに来たのかい?
や~だなぁ~ それって、俺、なんだか恥ずかしいよ。
あ! そうだ。
ちょこちょこお邪魔を、なんてこと言わずにさ、いつでも遠慮せずに遊びにおいでよね。
俺、いつでも歓迎してあげるから。
拍手コメント、サンキュー
管理人さん、喜んでたよ。
じゃ、まったね~
【2012/09/09 19:02】 | なな #- | [edit]
selfish様、こんにちは。
ふと気がついたら明日って・・? で、始めた零君の誕生日。
9時をだいぶ過ぎて気がついたこともあって、何もネタを考えることもなく、どうやって着地するかも未定での、いつも通りのぶっつけ書き抜けでした。
ほんのちょっとでいいから零君に幸せ感を味わってほしいよな・・・
ただそれだけで頑張った結果、こんな感じに落ち着きました。
零君に似合ってますか?
selfish様一人だったとしても、そう言ってもらえるのなら、頑張ったかいがありました。
ありがとう。

【2012/09/09 16:09】 | なな #- | [edit]
いやぁん、なな様、泣かせないで… (selfishを)

「零くんには幸せになってもらいたい」
ず~っと、ず~っと、ず~っと、そう思っている selfish なのですが、A監督、ちっとも零くんを幸せにしてくんない…
(白夜の愛蔵版DVDのコメンタリーオーディオの中で、「オーロラの下で」が流れる中、「これで終わりですね」みたいな玲くんの言葉に対して、A監督は「お前の話がまだだろ?」って言ってたのに…
selfish の中では、その言葉、まだ有効なんですけど…)

電話での birthday song なんて、ささやか過ぎる~
でも、それが零くんには似合いすぎる~
そして、シルヴァが優しすぎる~
うぇ~~~ん!

なな様、ステキなお話、ありがとうございました!
【2012/09/08 23:33】 | selfish #ICazf28Y | [edit]
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