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New Year's Eve of 2012

2013.01.26(00:00)

元旦の前の日は当然ながら大晦日。
冴島家の大晦日の夜は、はてさてどんな夜なのか。
べつに何もないとは思うけど。
そんな大晦日の夜の様子をちょっとだけ、覗いてみるのって・・・どうかな?



   ・・・ New Year’s Eve of 2012 ・・・
                           <1.18.2013>

『昼間あれだけ浄化して廻ったのにまさかこんなに仕事がくるとはなぁ~
 やはり大晦日ってのは、いろいろと因果の多い夜だな』

「ああ」

『ま、お前がさくさく片付けたおかげでこんなに早く戻れたわけだが・・・
 どうするんだ~? やっぱり今年もカオルと初詣とやらに出掛けるのか?』

「そうだな、カオルが行きたいと言うならな」

『そりゃ~お前、カオルは行くって言うに決まってるだろう~
 それに、カオルに言われるのがわかっているからこそお前も。
 ククク・・・ 言うだけ野暮だったな』

「・・・・・・」

ふっ・・ なんとでも言うがいいさ。

屋敷に帰りつき玄関を開け中に入ったが、今夜は起きているから、と言っていたカオルどころかいつもすぐに出てくるゴンザさえ迎えに出て来ない。

『おいおい、どうしたんだ~? 
 カオルはともかくゴンザが出てこないなんて珍しいな』

「たぶん、カオルと二人で何かやっているんだろう」

俺の予想が間違っていなければ、去年と同じようにしなくてもいい手伝いをしようとキッチンに乗り込んだカオルに苦戦しながら相手をしているだろうはずのゴンザの姿が目に浮かぶ。
コートを脱ぎ洗面からリビング、さらに話し声の聞こえるダイニングへと向かう。

「ただいま」

「あ、おかえり~ 鋼牙、早かったね~」

「お帰りなさいませ、鋼牙様、お迎えに出れなくて申し訳ございませんでした」

そう謝るゴンザは、年越し蕎麦か、こね鉢の中に入れた蕎麦粉をこね始めたばかりのようだ。

「いや、いい、それでは無理だろうから気にするな」

「はい」

『今年こそは尻尾を残して海老をきれいに剥くんだと昼間張り切っていたようだが。
 カオル、どうだ上手くいったか?』

「あ~ それがね・・・」

「どうした、やはり今年も尻尾が無くなったのか?」

「ううん、尻尾は大丈夫、なんとかついてるよ、ただね・・・」

「・・・?・・・ 尻尾がついているなら問題無いんじゃないのか?」

「それがね、尻尾が上手くいったんでバージョンアップっていうか次の段階?
 ゴンザさんに教えてもらって挑戦したら、その・・ 失敗しちゃって」

「次の段階?」

「うん、海老の背わた取り。
 爪楊枝を背わたの下あたりに刺して、引っ張り出すっていうか抜き取るの。
 たぶんわたしが何度も失敗して同じところばっかり刺し直ししたせいだと思うんだけど」

「・・・?・・・」

「ごめん、こんなふうに・・・ 海老がバラバラ事件になっちゃった」

そう言ってカオルが俺に見せた皿の上には、剥かれたままの海老・・・らしきもの?
尻尾こそついてはいるものの、その先にあるはずの身の部分がどれも3~4センチほどの長さしか無い。
もっと先にあったはずの、繋がっていただろうはずの身の部分は、見るも無残な断裂面を晒して本体と別れ別れになって同じ皿の上に転がっていた。

「・・・・・・」

「ごめんね鋼牙、二年続けて海老がすごく変な事になっちゃって」

『クククク・・・ 
 ゴンザ厳選の海老もカオルにかかっちゃ~ まるで形無しだな』
 
「ザルバ!」

『見るも無残、とはよくも言ったもんだ』

「・・・・・・」

ザルバの皮肉に、俺の目の前で皿を持ったまますっかり項垂れてしまったカオル。
たしかに、海老はなかなかすごいありさまだが、それでもカオルはカオルで真剣に一生懸命頑張ったはず。

「別に形なんてどうでもいい、海老であることには違いないし、
 どうせ腹に入ってしまえば同じことだ。
 カオル、気にするな」

「ぅ・・・ そうでございますよ、カオル様・・・ っく・・ 
 鋼牙様の・・・ 仰る・・・とおりです。
 はっ・・・ 衣を着けて揚げさえすれば全く・・・
 っふ・・・ 問題ございません」

力をいれて蕎麦を捏ねながら、ゴンザもさりげなくカオルを慰める。

「鋼牙、ゴンザさん・・・ ありがと」

俺とゴンザからの言葉に、ようやくカオルも顔をあげる。

「カオル様・・・ 申し訳ありませんが鋼牙様のお茶をお願いできますか?
 くっ・・・私は・・・ もうしばらくは手が・・・」

「あ、そうですよね、ゴンザさんは今手が離せないですよね。
 鋼牙、お茶でいい? それとも何か他の・」

「お茶でいい、もうすぐ蕎麦もできるんだろう?」

「うん、じゃ、すぐに淹れてくるね」

「ああ」

ゴンザが捏ねている同じテーブルの空いている方に座り、カオルの淹れてくれたお茶を飲み始める。

「鋼牙・・・ あのね、お蕎麦を食べたその後なんだけどね」

「もしかして初詣か?」

「あ、うん。 ・・・ね、行けそうかな?」

「ああ、今夜はもう仕事も終わったからな」

「ほんと? いいの? うれしい~~」

『朝から頑張った甲斐があったな、鋼牙』

「え、ザルバ、なに?」

『だからな、カオル、鋼牙フガガガガ・・・』

「なんでもない、気にするな」

「ようございましたね、カオル様。
 蕎麦の方もあと少し、この後のばしまして切り終えましたら、
 天婦羅を揚げまして、打ちたてを食べることにいたしましょう。
 よいしょっ では、そろそろ伸ばしていきますので・・・」

捏ねるのもそろそろ終わろうかというそんな時・・・

「ぐぅあっ! ぅうっ いたたたた!」

「ゴンザ?」
「ゴンザさん!」

「こ、こ、腰が・・・」

テーブルに縋るようにして、呻きながらゴンザが床の上にしゃがみこんでしまい・・・
慌ててカオルと二人で抱えるようにして、とりあえず椅子の上に座らせる。

「ゴンザさん、大丈夫?」

「ゴンザ、大丈夫か?」

「申し訳ございません、鋼牙様。
 どうやら捏ねるのに力を入れ過ぎたのか、腰をまた・っう・・いたたたた・・
 ああ・・ 蕎麦もあと少し、のばすだけだったんですが・・」

「今は蕎麦なんかどうでもいいだろう。
 それよりカオル、湿布を取ってきてくれないか?」

「あ、そうだね、すぐに持ってくるね」

俺のことばに我に返ったカオルが慌てて取りに行く。

「鋼牙様・・」

「なんだ」

「まことに申しわけございませんがお蕎麦のこと、お願いできますでしょうか?」

「それはべつにいいが、俺はお前がするのを見たことがあるだけだぞ?」

「それは十分承知しております。
 ですが、このままですと楽しみにしていたカオル様が自分ですると・・」

『そりゃぁ~ カオルのことだ、絶対自分がするって言うだろうなぁ~』

「蕎麦も蕎麦ですが、天婦羅もございます。
 もしカオル様がするとどうなるか・・・」

『たぶん想像もつかないようなものができるな』

「鋼牙様・・・」

「わかった。
 ゴンザ、腰が痛いだろうが終わるまでそこに座って全部教えてくれ」

「はい、もちろんでございます」

『おい鋼牙、どうやらカオルが戻ってきたようだぜ』

ザルバが言い終わるとすぐにドアが勢いよく開いて、湿布薬と以前ゴンザが使っていた腰のサポーターを持ったカオルが部屋に入っくる。

「ゴンザさん、勝手にゴンザさんの部屋に行ってこれ、取ってきました」

「ああ、ありがとうございます、カオル様」

「ゴンザさん、先に湿布を貼りますね」

「はい、お願いします」

カオルと二人で湿布を貼り、サポーターを着けてやると、顔はしかめているが少しは楽になったようだ。

「カオル、これから俺がゴンザの続きをするからお前はゴンザが言う通り俺を手伝え」

「え? 鋼牙がするの? 
 鋼牙、疲れてるんだからわたしが全部してもいいけど?」

『カオル~ 無事蕎麦が食べたいのならあとはぜ~んぶ鋼牙に任せておけ』

「え~~ そうなの? わかった、言う通りにする」 

「ああ、それでいい」

「は~い」

以前見た記憶を思い出しながら、座ったゴンザの言う通りに蕎麦をのばしていく。

「うわぁ~ 鋼牙、上手いね~」

「そうか?」

「うん」

「さすが鋼牙様ですな。
 カオル様、この後切り終わりましたら、キッチンの天婦羅鍋に火をつけてくださいませ」

『カオル~ いいか、コンロの火だぞ~ 間違っても鍋の油に火を点けるなよ~』

「もう、ザルバってば! わたしでもそれぐらいのことはわかってるわよ!」

『くっくっく・・・』

はぁ・・ まったく・・・ 
ザルバもいい加減にしておけばいいものを、カオルで遊びすぎだ。
しかもカオルはカオルで、いちいちザルバの言うことに食い付いているし、それを見ているゴンザも笑うばかりで止めようともしない。

♪~ ピンポ~ン 

「あれ? 誰だろう? あ、わたし行ってきますね~」

「すいません、カオル様」

カオルが玄関へと慌てて走っていったが、たぶんこんな大晦日の夜に来るヤツなんてのはだいたい想像がつく。

「ザルバ・・」

『たぶんお前さんが思ってる通りので正解だと思うぜ』

こんな時にまたなんであいつが・・・

「ゴンザさ~ん、年越し蕎麦を食べさせて~~ って・・・ あれ?」

やはり・・・

俺は入ってきた奴を無視して、のばした生地を重ね、包丁を手に持ち、麺に切り分け始める。

「ねぇねぇ、なんでゴンザさんじゃなくて鋼牙がやってんの?」

「それが、さきほど私が腰を痛めてしまいまして、それで鋼牙様が続きを・・」

「へ~ そうなんだ、ふ~ん・・・ よし鋼牙、蕎麦のことは頼んだぜ」

零、なんで俺がお前に頼まれなくてはいけないんだ?

さっさといつもの自分の席に座って、カオルにお茶を頼んでいる零を無言で睨みつける。

「おい鋼牙、俺なんか見ずに手元を見たほうがいいと思うぜ。
 お前、剣は達人だけどさ、包丁はそうでもないだろ?」

「・・・・・・」

「お前作る人、俺食べる人、ほ~らファイト!」

こいつ・・・

「うるさい! 誰もお前に食べさせてやるなんてひとことも言ってないからな」

「カオルちゃ~ん」

「うふふ・・ あんなふうに言っても鋼牙は優しいから大丈夫だよ。
 ね、鋼牙」

『カオル~ それは時と場合、相手にもよるぜ』

「え~ そうなの? ね、大丈夫だよね、鋼牙」

「・・・働かざる者食うべからず」

「え?」

「零、食べたいのならお前には天婦羅を揚げてもらおうか」

「へ? 天婦羅? 俺が? 揚げんの?」

「零君、見て見て、このわたしが剥いた海老を揚げてお蕎麦に入れるんだよ~
 あ、じゃあ鋼牙、切るのも終わりそうだし、油とお湯の火を点けてくるね」

「ああ」

ゴンザの説明を二人で聞き、衣を俺が作り零が揚げる。
やりたがるカオルに手を出させないよう、皿や他の用事を次々と言ってやらせておく。
麺も茹で、ゴンザが用意していた汁を使い仕上げると、テーブルでみんな揃って除夜の鐘を聞きながら食べ始める。

ん、これならまあなんとか許容範囲内のデキか・・・

「鋼牙様、無事美味しく出来あがりましたね」

「そうだな」

「カオルちゃん、この海老天、なかなかいいデキだよね~
 下準備がカオルちゃんで、揚げたのは俺、もうナイス共同作業だよ」

「うふふ・・・ そうだね」

「零、カオルと一緒に後片付けをしていてくれ。
 俺はゴンザを部屋に連れていく」

「オッケ~」 

食べ終え、カオルが片づけをしている間にゴンザを部屋へ連れて行き、着替えを手伝って先に寝かせる。
キッチンに戻ると片付けもちょうど終わったところで。

「カオル・・」

振り返り俺を見たカオルの顔はわくわく顔の笑顔で・・・

「初詣、行くか?」

「いいの?」

「ああ」

「鋼牙、俺もいい?」

「ああ、好きにしろ」

「やった!」

「じゃあコートを取ってくるね」

「玄関で待ってる」

「は~い」

返事も途中で二階の部屋に向かってすごい勢いで走っていった。

「悪いな鋼牙、俺・・・」

「かまわない、カオルも喜んでるしな」

「サンキュ」

ザルバを箱に戻した後、玄関でカオルの下りてくるのを待って三人並んで話をしながら坂を下り、神社に参る。
賽銭を投げ、鈴を鳴らし、拝んで祈っておみくじをひいて。
お守りも選んで、出店で買ったものを食べる。

参道から道に出たところで零とは別れ、屋敷に向かって手を繋ぎ歩きはじめる。

「無事お願いもできて、おみくじも三人ともまあまあだったし?
 ね、鋼牙、零君も楽しそうでいい初詣だったよね」

「ああ、そうだな」

「ただね・・・」

「・・・?・・・」

「ゴンザさんがあんなことになっちゃって着物が着れなかったのがちょっと残念かも」

「ふっ・・ 着たとしてもどうせすぐ・・」

「え? 何? なんて言ったの?」

「いや、なんでもない。
 それよりカオル・・・」

「うん?」

立ち止まった俺を小首を傾げながら不思議そうに見上げるカオル。
そんなカオルの顎に手を添えながら腰を屈め、軽いキスをひとつ落とす。

「こ・・が・・・」

「明けましておめでとう。
 カオル、今年もよろしく頼む」

「おめでとう鋼牙、こちらこそよろしくね」

「ほら、帰ったらさっさと寝るからな」

「うん、朝はゴンザさんの代わりにお雑煮を作らないといけないもんね」

「・・・・・・」

「・・・?・・・」

「そういえば・・・そうだったな」

「え? そういえば?」

「なんでもない! いいから帰るぞ!」

俺は繋いだカオルの手を引っ張りながらいつもの俺の速さで歩き始めた。


 
コメント
コメントを頂いたのに返信が遅れて申し訳ないです。
そうですよね~ 新年を迎える時は好きな人と一緒にいたいし、おめでとう、って言いたいですよね~ 
うんうん、わかります。
実は、是空様ん家の零君読んで、なんだか料理出来そうな気がして、ちょっと今回天婦羅でも揚げてもらおうかな~ なんて思っちゃったんですが・・・
正直言うと、揚げるとこも、手をパンパンしてお参りするとこや、おみくじひいたりするところも、書けばよかったな・・・ と、少し反省モードなんです。
今年は、もし余裕があったら、一度でいいから零君のおはなしにも挑戦したいものです。
【2013/01/30 20:35】 | なな #- | [edit]
返信が遅くなりました、すいません。
ほっこり年越し、とは・・ いやいや、どうもありがとうございます。
(なんだか、最後が物足りなかったような感じがしてたので、そう言ってもらえるとかなり嬉しいかも)
あ、そうそう、結局お蕎麦は食べられたのでしょうか?
管理人は、モ貝と、かまぼこ、卵カステラをのっけたお蕎麦を食べましたよ~
(*^^)v
【2013/01/30 20:06】 | なな #- | [edit]
>またのんびりお正月気分にタイムトリップしてしまいました~。
たしかに、1月が半分以上過ぎての年越しネタなのでそんな感じだったかと思います。
う~ん、今度からはタイミングという波に乗り遅れないように仕上げねば・・・
あ、それではまた、ちゃチャットの方、よろしくです。
【2013/01/30 19:56】 | なな #- | [edit]
ちょっと忙しくて返信が遅れてしまいまして、どうもすいませんでした。
あはは(^◇^) カオルちゃんの料理センスは天性のモノかと思われるので、進歩は・・・望めないかな? 
っていうか、いやぁ~ やっぱりカオルちゃんはこうでないと。
あ、無事メールが届いたようで何よりです。
お役に立ててよかった。 (*^_^*)
【2013/01/30 19:40】 | なな #- | [edit]
ななさま、早速の写真有り難うございます、1期の若い鋼牙とカオル最高毎日、携帯を見るのが楽しみになりそう、感謝,
【2013/01/27 00:39】 | かなまま #- | [edit]
こんばんは、なな様、まだ体調が本調子では無いのに、アツプありがとうございます。カオルさん相変わらず料理のセンス進歩なし、ゴンザさんも大変、鋼牙なにをやらしてもすごい、零君まで料理,某テレビのイケメンクキングを思わせる展開、鋼牙とカオル、今年も初詣にいけてよかった、零君にも幸せのおすそわけ、今年も牙狼の皆様に幸せ有れ、2月衛星放送で蒼哭ノ魔竜の映画放映を記念してgaroとMAKAISENKIを連続で放映してくれます。それを記念して2月7日に小西遼生さんを迎えての公開映画に400名を招待,されど東京、何でもかんでも東京、地方にもフアンはおります、お忘れなくファイナル映画に向かってましぐら、携帯新しいの買いました、番号、メール以前と同様代わりありません。よろしくお願いします、くれぐれも無理をしないでくださいね



【2013/01/26 23:08】 | かなまま #- | [edit]
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