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After returning ・・・

category: 作文1  

久しぶりに屋敷に戻ってきた鋼牙。
いったいどんな様子なのかな~?
皆さん予想では、いったいどうなると思いますか?

『I would like to tell』 
の、ちょこっとおまけ、後日談です。





 
   ・・・ After returning ・・・
                            <5.29.2012>


『やっと帰ってこれたな』

「ああ」

『かれこれ・・・』

「10日ぶり、か」

『たぶん、カオルのやつ、帰ってきた~~! って大騒ぎだぜ』

「ふっ・・ そうかもしれないな」

『お前も、疲れただろう。
 番犬所も、 ”今夜、指令書はまわしません” って、言ってたようだし、
 今夜はゴンザの作る美味いもんでも食べて、だな~
 ま、あとは、これ以上疲れない程度に・・ 好きなようにしろ』

「ああ、そうする」

屋敷までの最後の緩い上り坂をザルバと話しながら歩いていく。
すると、いつものように突然視界が開け、見慣れた屋敷が目の前に現れた。

ギィィ――・・・  バタンっ・・

ドアを開け、中に入る。
と、急ぎ足の足音がすぐに近づいてきて、ゴンザの声が。

「こ、鋼牙様、おかえりなさいませ」

「ただいま、ゴンザ。
 ・・・・・カオルは?」

「カオル様は、今日は朝から絵の打ち合わせで出掛けていらっしゃいます。
 お戻りは夕方、と聞いておりますが」

「そうか・・」

返事をしながらコートを脱いで、ゴンザに渡す。

「シャワーを浴びてくる。
 すまないが、あとでなにか軽く食べれる物を頼めるか?」

「はい、畏まりました。
 では、用意しておきます」

「ザルバ・・」

『わかってる、じゃあ、明日またな』

「ああ」

ザルバを箱にしまった後で、シャワーで身体の汚れを落とす。
今夜は、仕事が来ないことがわかっているから、昼間から珍しく私服に着替える。
ゴンザが用意した、ローストビーフ・サンドを食べた後、ソファーでコーヒーを飲んでぼんやりとしていたんだが・・・
やっと帰ってきた、ということと、今夜は仕事が来ない、というダブルの安心感からか、少しだけ身体を伸ばそう、そう思って寝転んだつもりだったのに、いつの間にかそのまま眠りに落ちてしまっていた。


ゆっくりと意識が浮上して、目を開けると、毛布が掛けられていた。
そして、視線のずっと先、窓の外は、どうやら既に薄暗くなっているようだ。

どれくらい寝ていたんだろう・・・

まだ、いくぶんぼんやりとした頭でそんなことを考えながら、視線を横に移した俺は、寝転んだ腰のあたりに頭を凭れるようにしたまま、床に座り込んだカオルが俺の顔をじっと見ているのに気がついた。

「・・カオル?」

「鋼牙、目が覚めた?」

「ああ」

ゆっくりと身体を起こし、足をおろしてソファーに腰かけた俺の目の前、いつからそうしていたんだろう? 
足元に座りこんだままのカオルが、優しく微笑んだまま下から俺の顔を見上げている。
カオルの両脇に手を差し込んで抱えあげ、隣に座らせる。

「いつから、ここにいたんだ?
 カオル、足、痛くないか?」

「うん、大丈夫。
 鋼牙・・ やっと帰って来たのに、戻った時に家にいなくてごめんね」

「ゴンザに聞いた。
 今日は仕事だったんだろ?」

「うん。
 ここのところず~っと出掛けてなかったのに、今日に限って仕事で・・」

「なら、しょうがない」

「・・・うん。
 ね、鋼牙・・」

「なんだ」

「メールの最後、ちゃんと気付いたよ? 
 ありがと・・・ わたし、すごくうれしかった」

「そうか。
 じゃあカオル・・・ 言ってくれないか?」

「今?」

「ああ、今」

「えっと・・・  おかえり、鋼牙」

はにかんだ笑顔で見上げるカオルの頬に手を伸ばし、そっと撫でる。

「ただいま、カオル」

その、撫でる俺の手の上からカオルが手を重ね、目を閉じて・・・

「ん~ 鋼牙の手だ・・・ 
 
 ね、ケガ、しなかった?」

「ああ、全然」

空いた方の腕をカオルにまわし、胸の中に引き寄せて抱きしめる。

「鋼牙、疲れてる・・よね?」

「少しな」

俺の背中にゆっくりと腕をまわしてきたカオルを更に抱きしめ目を閉じて、頬に当たる柔らかい髪にキスを落とす。

「ねえ鋼牙、ザルバがいないみたいなんだけど・・・ 
 それと、まだこんな時間なのになんで今日はいつもの服じゃないの?」

「ふっ・・ さあ、どうしてだろうな?」

「鋼牙?」

抱きしめていた腕を緩めて、カオルの顔を覗き込んでみる。
たぶん、よほど不思議なんだろう。
どうしてだかわからない、といった感じに、ぽか~ん とした表情のカオルが面白くて、可愛くて。

「なんだか、腹が減った。
 カオル、もう晩飯の準備は出来ているんだろう?
 ほら、晩飯を食べに行こうか」

わざと訊かれたことには答えぬまま、別のことを口にする。
カオルの腰に手を添えて一緒に立ち上がると、そのまま手を掴み、繋いだままダイニングに向かい始める。

「え? え~ 鋼牙、晩ご飯はいいけど、ねえ、なんで~?
 どうしてそんな服着てるのか教えてよ~ ちょっと~ ねえ、鋼牙~」

「さあな・・」

とぼけたまま、ゴンザの待つダイニングに向かう。
駄々をこねる小さな子供のように、ねえ、どうして? と、ずっと訊き続けるカオルを見ていると、なんだか、らしくもなくワクワクしてくる自分に気付く。

そうだな・・ 今夜は久しぶりにカオルと二人、ワインでも飲んで過ごそうか。
それで、その後は・・・


2012_06_02

Comments

さあな・・・? 

一二三さん、こんにっちは~ \(^o^)/
今回も、相変わらずの、甘甘鋼カオでございました。
うちん家のザルバくんですが・・・
『俺様はホラーも探知できれば、その場の空気の読めるイケてる魔導輪だぜ? ワイルドだぜ~』
だそうですよ~~ (*^^)v
それにしても、ワイン飲んで(いや、飲ませて、かな?)鋼牙、どうしたんだろうなぁ~?

なな  URL   2012-06-16 12:32  

りのん様、こんばんは 

うふふ❤ ワインの続きはりのん様のご想像にお任せいたしまする (*^^)v
あ、わかります。
目の前に自分の大好きな人、しかもとっても美形な彼氏の寝顔なんかあったりしたら・・・
ほ~んと、いくらでも見つめていられますよね。
うんうん、わかります、わかります。

なな  URL   2012-06-15 20:16  

ふむふむ・・・ 

かる☆みん様、こんにちは。
うふふ・・ 気付いたんですね~ ザルバのセ・リ・フ。
一応このセリフって、書かなかったその後の2パターン考えたうちの片方のための伏線だったんです。
ということで、妄想力全開で存分にお楽しみくださいませ。 \(^o^)/
なな  URL   2012-06-03 09:49  

Re: この余韻・・・好きよ♪ 

> この穏やか感・・・好きだわぁ

hannah様ぁ~ ども、ありがとうございます。
そう言ってもらえると、こちらこそ胸を撫で下ろしながら穏やか感を感じます。
なな  URL   2012-06-02 19:38  

お疲れ様です、ママ様 

う~ん、なんとも中途半端な終わり方で申し訳ないです。
この後、甘~い展開になるのか、はたまた普通の展開になるのか・・・
まあ、ご想像にお任せしま~す。(*^_^*)
でも、ワインとはいっても飲ませたのが鋼牙本人で、カオルちゃんにアルコールが入るとね~ 
うふふ・・ 久しぶりに帰って来たことだし、あのメールの後で、となると、だいたいの想像は・・・
つきます、か?

なな  URL   2012-06-02 18:05  

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