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It participates in KOUGA and a 'Father class'

2012.05.19(00:00)

今回は、冴島家のある日の午後・カオルの妊娠篇、です。
さて、鋼牙・・ カオルと一緒に病院に行くのですが・・・
まずは、問題の日5日前の、とある日の冴島家を、ちょっと覗いてみましょうか。


・・・ It participates in KOUGA and a ’Father class’ ・・・
          ~鋼牙、父親学級に参加する~
                                     <5.16.2012>

「・・・ゴンザ? ・・・カオル?」

『おい鋼牙、どうやらまた、零が来てるようだぜ?』

なるほど、零が来ているのか。

「そうか、たぶん三人で話がはずんでいるんだろう」

朝の仕事を終えて帰ってきたんだが、どうやらカオルもゴンザも、二人揃って零が来ているおかげで話しに夢中になっているらしい。
そのまま洗面に寄ってからリビングに行ってみる。

「ただいま」

「これは鋼牙様、おかえりなさいませ。
 話しに夢中で全く気付かず、申し訳ございませんでした」

慌てて駆け寄ってきたゴンザが俺の脱いだコートを受け取りながらすまなさそうに謝る。

「いや、ゴンザ、零が来ているんだし、別に気にしなくていい」

ソファーの方に振り向くと、カオルの隣に零が座って手を振っている。

「鋼~牙、お勤めご苦労さん」

「ああ」

「おかえり、鋼牙、今日は早かったね」

「カオル、何もかわりないか?」

「うん、大丈夫だよ~ 鋼牙。
 ふふ・・ 今日も朝から、うにゃうにゃ、ぼこぼこ? ほら、元気に動いてるかな~」

最近特に大きくなってきたお腹をさすりながら答えるカオルの顔は、もうすでに優しい母親の顔で、そんな様子を見ていると、自然と俺まで優しい気持ちになれる。

「そうか、何も無いなら、それでいい」

「うん、今日も平和だよ、鋼牙」

「さて、ところで零、今日はいったいどうした?」

零・・ お前、いつもふら~っと来るのはいいが、ちゃんと仕事はやってるんだろうな・・・

「あ~あ、カオルちゃんの後で、この言い方だもんな~ 俺、傷ついちゃうな。
 ま、わかっちゃあいるけど、鋼牙、なんで俺にはこんな愛想ないんだろうね~
 今日は、マジでちょっと調べたいことがあってここに来たんだよ」

『おい、零、ほんとはカオルが目当てなんじゃないのか~?』

「ザルバちゃん、信じてくんないの~
 ほんと、俺、今日はマジで仕事の、し・ら・べ・も・の・!」

『やめろ、零、 ”ちゃん” はよせ! ”ちゃん” は』

「わかった。
 そういうことなら、零、昼飯を食べたらさっそく始めよう。
 ゴンザ、昼飯は?」

「はい、準備はできておりますので、いつでも食べれます」

「わ~い、ゴンザさんのお昼ご飯だぜ、今日はいったいなんだろな~」

「ほら、カオル」

ソファーに座っているカオルに手を差し伸べる。

「あ、ありがと、鋼牙。
 よっこいしょ! っと。 
 ふぅ~ いったん立っちゃうといいんだけど、最近少しだけお腹が閊えちゃって・・
 ソファーはふわふわだし、だんだん一人で立ち上がりにくくなってきてるんだよね~~」

「無理するなよ、カオル」

「うん、わかってる。
 大丈夫、鋼牙やゴンザさんの言う通り、なんでもゆっくりやってるから。
 あ、鋼牙、わたしもあとで話があるの、零君の用事の後でいいから聞いてくれる?」

話? なんだろう・・・

「ああ、わかった」


昼飯を食べる。
俺は、物心ついた頃から、ずっとゴンザが作って出してくれたものを、何も考えず、ただ黙って食べてきた。
それは俺にとって、冴島家にとって当たり前のことでしかなかったんだが。 
どうやら、ゴンザの作る料理は、美味いのはもちろんだが、バラエティーに富んだメニュー、体調を考えた栄養のバランス、味付けの濃さ、すべてがよく考えてあるすごいものらしい。
目の前の席に座り、おかわりを繰り返す零などは、ことあるごとにゴンザに向かって、
「ゴンザさん、俺、毎晩ここへご飯食べに来たいよ~」
と、無理な事だとわかっているのに、よく言っては俺の家にゴンザが居ることを羨ましがっている。
そんな、零も羨むゴンザの昼飯なんだが・・・

「カオル、どうした? 調子でも悪いのか? あまり食べてないようだが・・」

ここ何日か前から、あまり食べなくなっている気がしていたんだが、俺の気のせいか?

「あ~ 大丈夫。
 これはね、お腹の中の赤ちゃんがずいぶん大きくなってきたじゃない?
 それで、下から胃を押し上げて圧迫してるからなんだよね~
 一度にたくさん食べれないだけで、別に調子が悪いわけでもなんでもないの。
 だから鋼牙、気にしないでいいよ」

「そうか、ならいいが」

「さっすが、鋼牙だな~ カオルちゃんのこと、よく見てるな~」

『そりゃあな、零・・
 基本、鋼牙は、仕事かカオルの二つしか興味がないんだからな~』

「そっか~ 鋼牙って仕事以外には特に趣味も無いしな~~」

「零、お前、さっきはカオルの腹を触っていたようだし・・
 コーヒー飲んだらすぐに帰るか?」

「おいおいおい、お前さ~ 黄金騎士のくせにちっちぇ~こと言うなよ~
 それと、さっきのは、カオルちゃんが俺に触ってみて~ って言ってくれたんだぜ?
 俺から触らして~ とは言ってないからな」

「カオル?」

「いいじゃない、鋼牙、動いてるお腹触るぐらい。
 あと2カ月半ぐらいしたら、出てきちゃうんだもん。
 こんなにぼこぼこ動くのって、後にも先にも今しか無いんだよ~
 それに、鋼牙だって、昼でも夜でもしょっちゅう触ってるじゃない?」

「わかった、もういい」

昼飯の皿を下げた後、ゴンザが俺と零にはコーヒーを、カオルにはレモンティーを持ってくる。

「あ~ いい匂いだね、いいなぁ~ わたしもコーヒー飲みたいなぁ~」

「カオル様、授乳が終わるまでの我慢でございます」

「わかってます、ゴンザさん。
 薄いのなら、1日一杯までならいいって言われたのに我慢するって決めたのはわたしだもん。
 ごめんね、気にしないでいいからね、二人とも。
 頭ではよ~くわかってるんだけどね、わたし、もう半年以上コーヒー飲んでないから。
 だから目の前でこんないい匂いすると、どうしてもね~」

「カオルちゃん、ごめんね。
 俺もさすがに今まで周りに妊婦さんはいなかったから、そういうこと知らなくて」

「ううん、気にしなくていいよ、零君。
 鋼牙も、気にせず飲んでよね」

「ああ。
 ところでカオル、さっき言いかけていた話ってなんだ?」

「あ~ あれね、今度の検診は半月後なんだけど、その前っていうか、え~と、5日後?
 病院で ”父親学級” があるんだけど・・・ 鋼牙、行ける、かな?」

「”父親学級”?  それって何をするんだ?」

「え~とね・・ 出産前の妊婦さんとの過ごし方、とか・・ 
 陣痛起きた時の旦那さんの対処の仕方、とか・・ 
 話をいろいろ聞いた後に、妊婦体操の介助の説明でしょ、呼吸法の練習でしょ、
 あとは、ここからが新お父さんメインのメニューらしいんだけど、
 赤ちゃんの抱っこの仕方に~ お風呂の入れ方でしょ? おしめの変え方に・・ 
 なんか、そんな感じみたいだよ?」

「・・・・・」

「もしかして、鋼牙・・ 行きたくない?」

「いや、行きたくないわけではないが、さすがに確約は出来ない、な」

「うん、それはわたしもわかってる。
 行けるようなら、でいいから。
 大丈夫、無理なら連れて行ってもらったついでにゴンザさんにお願いするから」

「あ、カオルちゃん、鋼牙が行けない時は俺が代わりに行くから呼んで~」

「零、なんでお前が俺の代わりに行く必要がある」

「え~ だって、ゴンザさんは育児のベテランさんだろ?
 今さら代理で行って聞く必要なんてないと思うんだよね。
 俺、赤ちゃんの世話の経験無いからさ、抱っことか、おしめの変え方とか?
 鋼牙が行けないなら、代わりに行ってみるのもいいかな~って思っただけなんだけど?」

「・・・わかった、よほどのことがない限り、俺が行く」

「ほんと? うれしい~ じゃ、5日後だからね」

「ああ、わかった。
 なんだ、零、なにニヤついてる」

「べ・つ・に~~ どうせ行くのにさ~
 なんで最初から素直に、行く、って言えないのかな、お・ま・え・は」

「うるさい! 調べ物があるんだろ? 
 書斎へ行くぞ、さっさと来い!」

「は~いはい、じゃ、ゴンザさんもよろしく~~」

「ふふふ・・ 畏まりました」


そして、5日後・・ 
なぜか興味津々の零までくっついてきたまま、”父親学級” に参加するため、ゴンザに送られ産婦人科に来たわけなんだが・・・
一般の病院というところにさえ一度も行ったことのない俺が、いきなり産婦人科へ。
教室を行う場所は、部屋の隅に遊具があったり、床が厚みのあるマットレス敷きになっている様子から、ふだん診察に一緒に付いてくる子供たちの待合所、兼、遊び場になっているようだ。
教室には、俺達の他にあと2組来ていた。
さすがに今回ばかりは目立たぬように、と、俺も私服に着替えてきたのに、零がひっついて来ているから、デカイ男2人に、妊婦1人という組み合わせは・・・
どういう関係なのか、と、看護師や助産婦、入院中の人達までにも注目されて、妙に悪目立ちしてしまったのには俺も閉口してしまった。
ただ、あれだけ周りから注目を集めているというのに、当のカオルだけは、「二人も来てくれて、すご~く心強いな~ よかった~」 と、ニコニコと呑気なものだが・・

時間になり、まずは渡された紙を見ながら出産後までの説明をいろいろ受ける。
妊娠後期になると、足がむくんできて、よくつったりするので、足を高くして寝たり、腰も痛くなりやすいので、シムズの体位、という横向きの格好で寝たりするといいこと。
ソックスを穿いたり、爪を切る、などという何気ないことが出来にくくなってなるので、手伝えば助かること。
産み月に入って、出産に向けて胎児が下がってきた時、胃が元に戻り急にすっきりして、妊婦本人が気付かないまま食べ過ぎるのを周りが注意してやること。
特に異常が無ければ、毎日自分のペースでいいから、身体を動かし、ウォーキングなどをした方がいいこと。
ただし、何が起こるか分からないので、なるべく一人では出掛けないこと。
そして、妊娠も出産も、病気ではないが、こんな時代になっても、やはり女性にとっては人生の中でも特に大変な事に違いはなくて、だからこそパートナーの助けが、肉体的にはもちろん、精神的な支えがとても大事なんだ、ということ。
そんな話をいろいろ聞いていると、子供を授かり産む女性というのは、母親になるまでのリスクに制約、苦労も多いのに、それを笑って耐えて・・・ 
すごいな、と、改めて感心させられる。
俺が、カオルの役に立つことは限られるだろうが・・ できる限りの事はしてやりたい、そう思う。

説明が終わったら、飲み物を飲んで少し休憩してから、実技の講習。
まずは妊婦体操。
家で毎日少しずつできるメニューのようだが、これからもっと大きくなるお腹で、はたしてできるのか。
今でもこの調子なのに・・ と、背後で転ばないよう介助しながら、帰ったら、ついついやりすぎてしまうカオルに絶対一人でしないよう念を押して言わなければ、と思ってしまう。
あとは、人形を使っての、赤ちゃんの抱き方、おしめの変え方、風呂の入れ方、ミルクの飲ませ方とゲップの出させ方・・
ひと通りやってみて、今、入院している親子がお風呂に入れているところを見学して、終わりとなった。
零も人形を使ってひと通りやっていたようだが・・

「よし! これで、俺だって抱っこも、おしめも換えられるぜ!」

病院を出て別れる時そう言っていたが、はたしてそんな簡単に出来るものなのかどうか。
なにしろ、相手は、もの言わぬ人形と違って、動き泣き叫ぶ言葉の通じないナマの生き物、だからな。
数ヵ月後、カオルの腹の中から出てきた時、泣いている本物を目の前にして・・・
ふっ・・ 俺には、きちんと出来るかどうかは、正直自信がない。
まあ、腹の中から出て来るにはまだもう少し時間もある。
とりあえずはそれまでに俺が出来ることを少しずつでも手伝おう。
手始めに・・・

「カオル、俺が居る時は、転ばないようなるべく手を繋いでやるからな」

「うん、ありがと、鋼牙」

そう返事するカオルの顔は、眩しいほどの優しい笑顔で。
がらにもなく、俺は心の中で祈ってしまう。

どうか、無事に・・ 
なにもなく安産でありますように。
そしてカオルも、生まれてくる赤ん坊も、二人とも元気でありますように。




コメント
> もう~なんて幸せなのかしら。
ありがとう~ 同い年の育児経験者にそう言ってもらえるのって、最高の褒め言葉よ~❤

> 懐かしいあの頃、もう1回味わいたくなっちゃうね。
> ただし、パパは鋼牙でお願いしたい~(笑)
me,too.
ほ~んと、できることなら、私もあんな足が長くてかっこいい、旦那さんと、息子が欲しかった~~!!
(もう、こればっか、いつも叫んでます・・)

【2012/05/21 08:33】 | なな #- | [edit]
今回もなぜか、Let’s 産婦人科 で、with零君です。(笑)
カキコしてると、頭の中に零君が出てきて、「俺も、俺も~~」って言うもんで、つい・・・
今思い出してみると、妊婦の時、制約が多かったけど一番幸せ気分だったような・・ そんな気がします。
で、カオルちゃんは、鋼牙や、ゴンザさんや、零君や、みんなに大事にされて愛されて、幸せだろうな~って思って、今回のような感じに? なりました。
ねえ、一二三さん、できれば、あんな美形メンズ2人に囲まれて、私も産婦人科に行ってみたかったです。
【2012/05/20 21:29】 | なな #- | [edit]
お~~ 進化するイクメン魔戒騎士、鋼牙ですね。
そですね、私も、鋼牙はたぶん口数少ないけど愛情溢れる父親になると思います。
ハッピーな気分になれてよかった、です。

【2012/05/20 21:09】 | なな #- | [edit]
え? かわいくて、素敵、ですか~?
ども、ありがとうございます。
毎回ながら、頭に浮かんだまま、ことばを拾い、頭の中で反芻しながら書いてるだけで・・・
どんな反応が返って来るのかドキドキです。
出産・・・
たぶんまたひょっこりと書くと思いますので、その時が来るまで、今しばらく・・・
Grazie per commento gentile.
【2012/05/20 20:56】 | なな #- | [edit]
お久しぶりです、なな様!なーーんて
かわいくて素敵なお話でしょう!
読みながら頭の中で絵が動いてました。
次は出産でしょうかーーー!?
楽しみでたまりませんーーー^0^
【2012/05/19 21:40】 | Dea #7xpnivY6 | [edit]
うっふっふっふっふ・・・ ついに、なのか? やっと、なのか? 「父親学級篇」です。
う~ん、ほんとですね・・ 生まれてきたら、鋼牙、オシメを換えるんでしょうかね?
抱っこするところぐらいなら思い浮かんでたんですけど、私もそこまで考えたこと、今まで無かったです。
そっか~~ ふ~ん そうだよね~~ ほお~~ 
なるほど・・・・

 

【2012/05/19 21:28】 | なな #- | [edit]
ど、ど、どうしましょう、こんなコメント頂いちゃって。
原作とは程遠いこんな妄想世界の作文なのに・・・
いやぁ~ でもでもでも、そう言ってもらえるのは素直にうれしい~~
もうね、読んでる人が少しでも幸せ感を持ってもらえれば、こんなにうれしいことないです。(*^_^*)
では、hitori様、引き続き頑張りまする。(^.^)/~~~
【2012/05/19 21:11】 | なな #- | [edit]
なんでしょうか、この、優しい光が満ち満ちているような感覚……
幸せ♪
魔戒閃騎では 団欒を拒み、頑なに冴島家の食卓を囲まなかった零くんも、ななさんの手にかかればこんなに笑顔の素敵な優しいお兄さんに……いいなぁ.。o○
素敵なお話をありがとうございました。ほっこり幸せ気分で寝ます。それではおやすみなさ~い♪
【2012/05/19 01:25】 | hitori #Q8SYUW.A | [edit]
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