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Two persons get a haircut together

2012.05.12(00:00)

『ふと頭に浮かんだんですが、鋼牙って散髪はどうしてるんだ? 
 ゴンザさんが? 散髪屋に行くイメージもないしなぁ・・』

1周年記念の募集リクエストで送られてきたリクエストのお題で、管理人No.10です。
けっしてあの・・・ 管理人のつぶやきではありませんよ。 (#^.^#)
そ・れ・で。
「いらっしゃいませ、お客さん、今日はどうされますか?」
「そうだな、今日は・・・ とりあえずいつものように頼む」
「いつも通りですね、それではお席にどうぞ」
な~んてね。 
どう考えても、お店に行って散髪している姿はどうにも想像しにくいですよね。
では、今回は、鋼牙の散髪にちなんだおはなしを。

<おまけ> 2006.7.30 の、美佳ちゃんのブログに、ある人の散髪画像が載ってます。



   ・・・Two persons get a haircut together・・・
                                    <5.5.2012> 

「うわぁぁぁぁぁ~~! や、やだぁ~~~!」

昼飯が出来たことを伝えるため、カオルの部屋に向かって階段を上っていた俺は、突然聞こえてきた廊下にまで響くカオルの叫び声に、慌てて部屋のドアを開けてみる。
と、そこには・・ 茫然とした表情のカオルが、手鏡を持ったまま床にへたりこんでいた。

「カオル、どうした?」

「鋼牙ぁ~~~~」

「どうしたんだ? 今の叫び声・」

「どうしよう~? これ、こっち、わたしの髪、見てぇ~~」

は? ・・・髪?

手鏡を顔の前から下ろし、こちらを向いたカオルの頭。
顔の左横のあたり・・・
髪の毛が不自然な形? になっている。

「その髪、どうしたんだ?」

「鋼牙ぁ~~ どうしよう~~  
 お気に入りの小物入れが欠けたから、直そうと思って、
 ”超強力! 超速乾!” って書いてある瞬間接着剤を買ってきて、
 それで欠けたカケラを左手で持って塗ってから接けようとしたの。
 でも、接着剤に開けた穴が小さかったみたいでなかなか出ないから、
 ちょっと力を入れてチューブを握ったんだけど、今度は一度にドバって出てきちゃって。
 それで慌てて塗ってくっつけたまでは良かったんだけど・・・」

「・・・?・・・」

「左手にけっこう付いてたの忘れて、うっかり前に落ちてきた髪の毛を手で払ったら・・」

「付いたのか・・」

「そう!
 でね、わわわ って思って、慌ててティッシュで拭き取ろうとして・・」

「・・・・・」

「ティッシュがね・・ 一緒に張りついて、とうとうこんなになって固まっちゃった~~」
 
『ふ~ん・・ やるな~ カオル。
 さすが! デキル画家は一味違う。
 髪型まで芸術的、イカシテルぜ~』

「全然さすが、なんかじゃないわよ、ザルバ~」

俺は部屋の中に入り、正面にしゃがみこんで不自然な格好の髪に手を伸ばし、状態を確認してみる。

もう完全に固まってる。
パニックになったんだろうが、ティッシュまで一緒に固まって・・
こうなってしまっては、もう・・

『鋼牙、どうだ?』

「形も形だが、付いたティッシュごときれいに固まってる。 
 たぶん、そっちの方が問題だな」

「もう、やだぁ~~
 あ――! ヒリヒリすると思ったら、接着剤が付いた左手が真っ赤になってる」

「”直接肌に付かないように、手袋などをしてお使いください” 
 おい、ここ、箱の横には ”危険” とけっこう大きく書いてあるぞ。
 お前、さては、説明書どころか何も読まずに使ったな。
 カオル、早く下に下りて手と髪の両方をゴンザに見てもらえ」

「ん・・ ごめん・・ そうだね、そうする。
 ねぇ、髪、そんなにひどい?
 やっぱり洗ったんじゃ・・ もちろん直らないっていうか、取れない・・よね?」

「そうだな、まず無理だろうな。
 なにしろ ”超強力” にくっつけて ”超速乾” で固めたんだからな。
 たぶん固まった部分は切らないとダメだと思う」

「え~~! 切るの~~?」

「しかたがないだろう」

『カオル、よかったな~ 丸坊主になれるぞ』 

「いやぁあ~~ いやっ! 丸坊主なんてぜぇったい嫌!」

「ザルバ、話しをややこしくするな。
 カオル、とにかく下りよう。
 今さらここで騒いだからって、どうにもならないだろう?
 まずは手をゴンザに診てもらった方がいい。
 あと、髪の方は、昼飯を食べてから、ゴンザに上手く散髪してもらえ」

「丸坊主、しなくてもいいよね? ね、鋼牙?」

「さあな・・ それはゴンザに訊け、俺にはわからん」

「え~~ 鋼牙ぁ~~」

『くっくっく・・ 自業自得。
 やっぱり、丸坊主だな、カオル』

「ザルバ、いいかげんにしろ。
 カオル、ほら立て、下りるぞ」

俺は接着剤の箱をゴンザに見せるため手に持つと、手鏡を持ったままのカオルの腕を取り、立ち上がらせて、昼飯の準備を済ませて待っているだろうゴンザのいるダイニングへと下りて行った。


「カオル様、残念ですが・・ これはもう、髪を切るよりほか、方法が無さそうです」

「はぁ――・・ やっぱり~ そう・・ですよね」

下に下りて、接着剤の付いた手の手当てをしてもらった後、髪の毛を見てもらったカオルは、ゴンザに髪を切るよう言われて意気消沈、大きなため息を吐いている。
いつまでも手鏡ばかり覗きこんでいるより、こうなったら早く切ってもらってすっきりした方がよさそうだ。

「ゴンザ、カオルの髪、食べた後にでも早めに切ってやってくれないか?」

「それは別にかまいませんが、カオル様も行きつけの美容院などお有りでしょうし・・
 私が切ってもいいものかどうか」

「そうか・・」 

「ゴンザさん、お願いします、切ってください。
 わたし・・ こんなまんまじゃ恥ずかしくて美容院になんて行けません」

「わかりました。
 では、カオル様、まずは昼食にいたしましょう」

「はい、ゴンザさん、後でお願いします」


昼食を食べ終わり、ゴンザが片付けと散髪の用意をしている間、ソファーでコーヒーを飲んでいると、この後切ると決めたのにやはりどうしても気になるのか、カップをテーブルの上に置いたままにして、カオルが髪の固まったところを触りながら、手鏡を覗くばかりしている。

「カオル・・ いまさらいくら見たってどうにもならないだろう?
 見るのはいいかげんにして冷める前に飲んでおけ」

「うん、それはそうなんだけど・・・」

「カオル」

「ごめん、そうだよね、いくら見たってどうにもならないよね。
 でもね・・」

「・・・?・・・」

「わたし、絵を描く時に束ねられるし、小さいころからずっとこの長さにしていたし。
 それに、鋼牙もこの長い髪、気にいってくれてたでしょ? 
 そう思ったらちょっとね。
 当分変な髪形だし、元に戻るまでちょっと時間かかると思うけど、それまで・・・
 ごめんね、鋼牙」

「なんで俺に謝るんだ?
 ベ、別に髪型がどんなになったって、カオルはカオルだ、気にするな」

「うん、鋼牙、ありがと。
 わたし、早く髪が伸びるように海藻をたくさん食べるからね」

「ああ、海藻でもなんでも好きなものを好きなだけ食べろ。
 だが・・・」

「なに?」

「いや、なんでもない」
『それに俺を巻きこむな』

「・・・え?・・・」

「ザルバ、俺の口調で喋るな! 気持ち悪い」

『鋼牙~ 俺様はな、別にマネをしたわけではなくてだな~
 カオルに遠慮して言えなかったら後で困るだろうな~と思って
 お前の心の声を代わりに言ってやろうとしただけだぜ。
 つまり、お前になりきって代弁したから、その結果、似てしまった、そういうことだ。
 べつに、言った内容は間違ってないと思うがな~ どうだ、違うか?』

「・・・・・」

「もういいよ、二人とも! 
 海藻は鋼牙まで巻きこむ気なんて全然無いから、べつに心配しなくていいからね、こ~う~が!」

「カオル・・・」

「カオル様、お待たせいたしました。
 なにやら楽しそうにお話中のようですが準備ができました。
 よろしければテラスの方へおいで頂けますか?」

「はい、すぐ行きます。
 じゃあね、鋼牙」

「ああ」

ゴンザと一緒に部屋を出て行ったカオルを見送ると、カップを片付け、剣を持って庭に向かった。

『なんだ~? カオルが気になるんだったら正直に言えばいいものを。
 鋼牙、お前もたいがい素直じゃないな』

「カオルは関係ない! もともと昼からは剣の鍛練をしようと決めていたんだ」

くっくっく・・ ほんとに素直じゃないな。
 ま、いくら言い訳してもバレバレだがな~


「何か言ったか?」

『い~や、なんにも』


ペットボトルの水と剣を持って表に出ると、水はテーブルの上に置いておいて、芝生の庭の真ん中に立ち、一度目を瞑って精神統一をしてから、気合一閃、剣を振り始める。
突き、引いて、薙ぎ、返し、そして振りおろす。
代々継がれてきた剣の型に倣いながら、一振り一振りに気合を込めていると、身体が熱くなり、見る間に汗が滴り落ちてくる。

「やぁぁぁぁぁ――!」

ひとしきり剣を振って最後にもう一度目を閉じ深呼吸して剣を鞘に納める。

「ふぅぅ――・・・」

目を開け身体の向きを変えると、テラスのところで椅子に座りケープを巻きつけて話をしながら散髪しているカオルの姿が目に入った。

『まだやってるようだな』

「ああ・・」

ん? さっきまで泣きそうな顔してどうなるのか心配していたのに、カオル・・ 笑ってる?
どうやら、ゴンザに上手くやってもらったようだな。

剣と水を持ったまま、カオルの方に歩いていく。
近づいていくと、見た目は少し変わったが、予想外にその髪型がカオルの笑顔によく似合っていて、目が吸いつけられたように離せられなくなる。

「ね、鋼牙~ 見て見て、この髪!
 どこが接着剤で固まってたんでしょう~ ってぐらい? すっごくきれいにしてもらっちゃった。
 ね、何も言わなきゃ全然わかんないよね?
 美容院行ってイメチェンしたみたいに見えるよね?」

そう嬉しそうに話しかけてくるカオルは・・・
髪の量が少し少なくなったように見えるのは、切り取った部分に合わせるため右側も髪の量を減らして揃えたからなんだろう。
横の部分がかなり短くなったのは少し残念だが、たしかに・・ 
さすがだな、ゴンザ。
カオルが言うように何も言わなければあんなことがあったなんて、わかりはしないだろう。
ふっ・・ この髪型も良く似合っていて、なかなかに・・・ かわいい。

「ああ、全くわからないな。
 カオル、たしかにいつもの髪型が一番似合っているとは思うが、この髪型も悪くない。
 雰囲気が変わって、いい感じだ」

「ほんと? よかった~
 ゴンザさんたらね、
『剣では鋼牙様には勝てませんが、
 散髪用の剃刀と鋏の使い方なら私の方が鋼牙様より上でございます』
 な~んて言うんだよ」

「カオル様、それは内緒にと・・・」

「あ、ごめんなさい、ゴンザさん。
 でも、わたし嬉しくて~ つい言っちゃいました」

『ま、ほんとのことだろ?
 鋼牙には剣を振るセンスはあっても、
 カオルの髪型を思い浮かべて似合うように切る、なんてセンスは無いはずさ』

まあ、実際にそうだろうな、俺にはカオルをあんな顔をさせるように上手く切るなんてことは出来ないだろう。

「ゴンザさん、さっきの剃刀で髪を削ぐ切り方、すごいですね、
 まるでプロの美容師さんみたいでしたよ」

「ありがとうございます。
 あの切り方は、街で買い物のおりに、
 鏡張りになっている美容院の前で何度か見る機会がございまして。
 ははは・・ あの時はあまりの手さばきにただ見とれていたのですが、
 まさかこのように役に立つ日が来るとは夢にも思いませんでした。
 カオル様の髪を無事に切り終えることができて、このゴンザ、とても嬉しゅうございます。
 さ、カオル様、終わりましたよ、いかがですか?」

ケープを取ってもらい、切る間も持っていた手鏡ではなく、テラスの吐き出し窓に嵌まっているガラスの前に行って、そこに写る自分の姿を頭を横にしたり斜め後ろ向きになったりして見ている。
顔が、笑顔で溢れてくる。

「うわぁ~ すご~く、かわいい。
 ゴンザさん、ありがとうございました」

「いえいえ、どういたしまして。
 そういえば・・・
 鋼牙様、鋼牙様もお切りになりませんか?
 まだそんなには伸びてはおりませんが、こうして切る準備も整っておりますので」

「そうだな、ついでだ、俺のも切ってもらおうか」

「え~~ 鋼牙っていつもゴンザさんが切ってたの? 
 わたし、浄化の仕事の途中にでもどこかのお店に切りに行ってるもんだとばかり思ってた。
 一緒に暮してずいぶん経つけど、わたし、全然気がつかなかったな~」

「そうか? 俺はガキの頃から・・ いや、生まれてから、ずっとか。
 ゴンザ以外に切ってもらったことは無いし、店に行こうなんて考えたこともないが」

「ふ~ん、そうなんだ~
 あ! あ! あ~! そうだ、ゴンザさん。
 鋼牙の髪切るの、わたしが戻るまでもうちょっと待っててもらえます?」

「は? それはかまいませんが、カオル様、なぜでございましょう?」

「だって~ 鋼牙の散髪なんて見るの初めてなんだもん。
 絶対描いておきたいじゃないですか~
 だから、すぐにスケッチブックを取ってきます! 待っててくださいね~」

「はい、大丈夫ですよ、お待ちしております」

すごい勢いでスケチブックを取りに走って行ったカオルの後ろ姿を微笑みながら見ている・・
ゴンザ、なんでお前はそうカオルの頼みならなんでも聞いてやるんだ?
俺は、剣の鍛練の休みの途中で、さっさと切り終えて続きに戻りたいことぐらいわかっているだろうに。
カオルが絡むと、どうやらそれも無理のようだ。

「はぁぁ~~」

「鋼牙様、少し待つぐらい良いではありませんか。
 あの勢いですと、すぐにお戻りになられます。
 ほら、お聞きください、もうカオル様の足音が」

ん? ・・・本当だ。
パタパタパタパタパタパタ・・・
まあ、いいか、切り終わったらさっさと鍛練に戻れば済むことだし、
散髪前のあの泣きそうな顔よりも、切り終わった後の時のような嬉しそうな顔や、これから見るだろうスケッチする時の真剣な顔、その方がカオルにはよく似合っているし、俺もそっちの顔を見ていたい。

「お待たせ~~ はぁはぁはぁ・・・
 えっと、椅子・・  ん、よいしょっと・・
 はい、いいですよ、ゴンザさん、お願いしま~す」

「はい、では始めます」

目の前のカオルが、す――・・っとひとつ息を吸い込んだ。
と、思ったら、顔から笑顔が一瞬のうちに消え、急に真剣な顔になる。

カオル、画家の顔になったな・・ いい顔だ。

髪がまだそんなに伸びていなかったし。
それに・・・
さっきカオルにさんざん褒められて、調子が乗っている手慣れたゴンザに掛かって、俺の散髪はあっという間に終わってしまった。

「え~ もう終わっちゃったの? 
 ねえ、ゴンザさん、もっとどこか切るところ無いんですか?」

「いえ、カオル様、御覧の通り、他に切るところなど・・・」

『あるわけないだろ? カオル。
 まあ、丸坊主にするとでも言うなら話は別だろうがな』

「・・・!・・・」

「断る! 絶対にそれだけはしないぞ! 俺は剣の鍛練に戻る!」

無言でこちらを振り向いたカオルに、即座にいい渡し、立ち上がると剣を掴んで、元いた方に歩いて行く。

「鋼牙の丸坊主姿・・・  それって・・・」

ふぅ――・・・
あとで、ゴンザによく言っておかなければ。

『鋼牙、次の散髪の時が楽しみだな』

「・・・・・」

今度から散髪は、カオルの出掛けている日じゃないとしないから・・・ 
と。




コメント
ママ様、私も2号が幼稚園の頃まで散髪していましたよ。 (*^_^*)
ん~~ 懐かしい~~
美佳ちゃんのところ、見にいったんですね。
私、あの画像を見ていたからこそ、今回のお話が書けた、なんだかそんな気がします。
それにしても、ゴンザさんって、ほんとなんでも出来るスーパー執事ですね。
【2012/05/17 21:55】 | なな #- | [edit]
鋼牙の散髪はやはり、ゴンザさんでしょうね~~
みなさん、そう思ってたと思います。
鋼牙の丸坊主に、スポーツ刈り?!
さすがにあの白コートには、ちょっとね。 (苦笑)
それにしても、次回の散髪、カオルちゃんの居ない日を狙って? 
ちゃんとできたのかな~?

【2012/05/17 00:34】 | なな #- | [edit]
いいでしょ? 最近疲れるので、目に優しい落ち着いた色のテンプレートにしました。
うふふ❤ 私だって、今もず~っと流れてますよ~
何度聴いても全然飽きなくて、優し~い気持ちになれる、ユニバーサル・ソングで~す。

【2012/05/15 00:10】 | なな #- | [edit]
さきほど、Pの方へ送りましたので、確認をお願いします。 (^o^)丿
【2012/05/13 22:29】 | なな #- | [edit]
今日の調子はいかがかな? 一二三さん。
わっはっは! 「黄金騎士GARO」 転じて 「黄金騎士BOZU」 ですか~
なんだか後光が射しそう、ですね。
おかげで、書いた時はなんとも思わなかったのに、そう言われていろいろと考えて(妄想して)しまいました。
でも、丸坊主の鋼牙・・・ 
だめだ、茶髪の髪型が好き過ぎて、やっぱり私にはうまく想像出来ません、でした。 (苦笑)
【2012/05/13 00:17】 | なな #- | [edit]
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